■ 前置き

身近に化学物質過敏症の人がいないので、個人の感想になっている可能性があります。

男性患者は少ないようなので女性の参考になるのか、そもそも男女差があるのかも分かりません。

僕の現在の体調はここ20年くらいで最も良い状態にありますが、治ったわけではなく発症させていないだけです。

人混みや泊りがけの旅行のような体調管理が難しい事はやりたいと思いません。

まず、どのような人が化学物質過敏症になりやすいのか、どのように病状が進行していくのか、僕のケースはアトピーの方なども含め広く当てはまる方が多いと思いますので振り返ってみたいと思います。

■ 幼少期から青年期

小学校の頃に小児喘息、蕁麻疹、車酔い(車の芳香剤が辛かったので先天性の化学物質過敏症だと思います)等が頻繁にあり、その後はアルコールを受け付けない程度で健康だと思っていました。

それが25歳くらいから人混みに対し殺意を覚えるほどイライラするようになりました。

30歳前後の頃は週に3~5回程度フットサルをやっていましたが、やたらと背中の凝りが酷くフットサルのせいだと思っていましたが、喘息気味の呼吸困難や体のむくみを体力で押し切っていました。

週に1回のマッサージはかかせない感じです。

幸楽苑のラーメンを食べて下痢をしたりと、その頃は笑いのネタ程度にしか思っていませんでした。

■ 40代

明らかな体調不良、具体的には吐き気、眩暈、だるさ、疲れ、鼻血、耳から血が出る、リンパが腫れる、歯茎が腫れたり血が出る、吹き出物ができる、お風呂に入ると体が痒い、手が震える、顔面がひきつる、逆流性食道炎等、今思えばよく頑張ってたなと思うような連日体調不良の状態で、ストナを摂取し(万年風邪だと思っていました)立ち上げたばかりの会社で無理をしていました。

■ アレルギーが発覚

会社が軌道に乗り体調不良を真剣に治そうと内科へ行き相談したところアレルギー検査を勧められ12項目中10項目で陽性、近くの総合病院を勧められました。

■ 化学物質過敏症が発覚

近くの総合病院でさらに追加のアレルギー検査を行ったところ全て陽性。

「紹介状を書くので専門医へ相談してください」と言われた先が相模原病院でした。

そこで「もしかして柔軟剤の臭いとかダメじゃないですか?」と聞かれ「あまり意識したことないですが、あんなの良い香りと言っている人いるんですか?」と答えたところ「化学物質過敏症の疑いがありますね、男性では私は初めてのケースです、尿をご提供頂けないですか?」と検査をされ、サーモグラフィーで特徴的な部分が合致し宣告されました。

アレルギー検査も再度やりましたが「見たところ問題があるのはスギ花粉(レベル5)くらいです(検査内容全て陽性)。恐らくアレルギー物質に問題があるわけではなく農薬や食品添加物だとか化学物質に反応している可能性があるので、食べて、触って大丈夫なら検査結果は気にしないでください、一つ一つ自分で調べて下さい。」と言われました。

確かにマスク無しで山に入り杉の伐採を行うとだるくなりますが、花粉の季節でも体調はとても良く検査結果がすべてではないと思います。

「田舎暮らしに憧れていたので行っちゃおうかな」と冗談で言ったところ「それは凄く良いと思います」と真剣に言われたので、稲作への興味もあり移住し今に至ります。

■ 症状のパターン

僕の場合はアレルギーもあり化学物質過敏症との境界線がハッキリしませんが、体調不良に二つのパターンを感じています。

瞬間的に眩暈や吐き気、むくみが襲ってくる排気ガス、洗剤、柔軟剤、消臭剤、殺菌殺虫剤、整髪料、溶剤等の石油から生成された空気由来のもの、もう一つは主に食べ物由来の数時間後くらいからむくみを誘発し翌日に体がだるくなるパターンのものです。

マグロに含まれる水銀(その他生物濃縮系)は翌朝に指がつり動かなくなる典型的な数時間後パターンです。

外食や添加物でも翌日体調不良になります。

東日本大震災の時に被災地に行った際に、左肩に高さ3cm、直径5cm程度の大きなこぶが数時間程度の滞在時間でできた事があります。(被災地を離れると1日でなくなりました)

釜石市で車中泊をしたのですが、放射能の影響だったのか、がれきやホコリ、あの時はドブの臭いが凄く火災も酷かったので原因を特定する事は出来ませんが、今も放射能の影響がありそうなものは全て避けています。

■ 発症時の状態

体調不良はもちろんですが、攻撃的になったり、ストレスに対し過剰に反応しマイナス思考になったり、記憶力の低下を伴う脳が委縮したような精神疾患があります。

体調不良になっても「大げさな」と相手にされないことが殆どで、精神疾患は「ヒステリックで攻撃的な危ない人」になっていることを自覚する必要がありました。

想像力や共感力を持つ人は多くいるわけではないので、コミュニティーに依存するタイプの人は孤独感からうつ状態になるかもしれません。

■ 予後

明確な治療法を聞いたことがありません。

カルニチンという体から毒素を排出するものが不足しているため少量の化学物質で体調不良になるわけですが、加齢とともに排毒機能が弱まるため、悪化の一途をたどるように思います。

カルニチンそのもののサプリメントは効果を感じず、赤身肉は効果がありますが連日食べていると別な病気になりそうな気配がありやめました。

次からは発症させないための対策をいくつかに分けて紹介したいと思います。

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