イタリアの論文で「化学物質過敏症患者の足りていない栄養素」というのがありました。

香害を訴えることは非常に重要ですが、それが終わったとしても排気ガス等があり終わりはないと考えています。

カルニチンの生成能力は年齢とともに衰えるので症状はより悪化するだろうと、30代になってから表面化し始めたこの15年間を振り返り実感しています。

栄養バランスを整えることは必要最低限、個々のアレルギーの特定も早めにしないと安定した生活が送れません。

僕の場合は魚と牛乳以外検査したアレルギー項目20種類程度全て陽性で、それ以上やっても全て陽性になることが予想できたので検査は打ち切りました。

化学物質過敏症と診断した医師曰く「アレルギー検査は実態とは違う場合もあるので、スギ花粉以外自分で試して大丈夫だったら問題ありません」と言っていました。

スギ花粉はレベル5の重症に近い数値ですが、スギ花粉に悩んだことは一度もないので、実態とは違うというのは正しいと思っています。

足りていない栄養素

自分が感じていたものと一致していて納得できました。

マグネシウム

マグネシウムは400mg前後を目標とされていますが、一覧表を見ると海藻のような100gも食べれない食品が多く簡単ではありません。

  • しらす干し
  • いわしの丸干し(新鮮ではないもの、体調が思わしくない時は避ける)
  • がんも
  • 納豆
  • 海藻
  • きのこ
  • 鶏肉
  • オーガニックコーンフレークにヨーグルト

これらを順繰りに食べています。

うつ状態、攻撃性を抑える効果を感じます。

麦や玄米、大豆が大丈夫な人はそちらのほうが効率よくとれますが、僕はアレルギーが出た為続けられませんでした。

ただ、これらのものは発酵させることでアレルギーを緩和してくれるので味噌や醤油として摂取しています。

広告等でカルシウムばかりが目立ちますが、カルシウムとマグネシウムのバランスは1対1が理想だそうです。

僕の実験ではイライラしたらマグネシウム、それをキャッチフレーズにしたほうが正しいと思います。

鶏肉は焼き鳥を食べた次の日は気分が良くなるという経験から取り入れたところ正解でした。

恐らく牛肉の実験時にあった動悸や圧迫感を感じるようなことはないと思います。

ビタミンB6

  • 生ニンニク(カプレーゼ)
  • トウガラシ(キムチ)

微量で良いようですが、これも量をとりにくい食材です。

以前焼き肉屋さんで柔軟剤臭が気にならなくなった経験がありましたが、それがビタミンB6だったと判明しました。

マグネシウムもとれるトウガラシですが発酵食品(牛乳もチーズに変換)として食べるほうがアレルギーを抑えてくれるように感じます。

ニンニクは加熱すると効果を感じないです。

具体的な食事メニュー

朝食

毎日だいたい同じです。
ご飯、味噌汁(具は海藻、がんも、ダイコン等)、たらこ、シラス干し、納豆、キムチ、ふりかけ

昼食

ほとんど実験に使っていて、大丈夫そうなラーメン屋さんはないか、野菜炒め定食はどうか等外食できそうなお店探しですが、敷居の高い和食のお店以外は難しそうというのが今の結論です。

夜食

ご飯、味噌汁(具は朝とだいたい同じ)、カプレーゼ、イワシの丸干し(体調により痒くなる時がある)、鶏肉の煮物(こんにゃくやニンジン、じゃがいも)、和食のベタなもの、オーガニックコーフレークにヨーグルトかけて

調理時に使用するもの

フライパンはテフロン加工はやめ鉄にし、味の向上、嫌な感じもなくなりました。
塩は藻塩で天然のものです。
砂糖は黒糖を使用しています。
油はエキストラバージンオリーブオイルです。

失敗

  • 麦類、大豆類(あずきも含む)は発酵させてない状態ではアレルギーが非常に強く、数日その影響が続くことが分かりました。グルテンフリーは健常者の妻でも皮膚トラブル改善に大きな効果がありました。
  • マグロ等大型魚の生物濃縮(水銀)は関節痛等強力な副作用がありました。なので大型魚、ヒラメのような海底にすむ魚、貝類は避け(重金属は沈む)、幼児向け、妊婦さん向けの食事を勉強するきっかけになりました。
  • カルニチン不足を補うため赤身牛肉を連日摂取したところ少しの運動でも胸が痛くなりやめました(元気にはなります)。実験としてサプリを購入し飲んでみましたが同様の傾向があるように感じました。
  • 食品添加物は時々手を出しますが、体調不良の原因になるため避けています。
  • 野菜の苦み、特にホウレンソウ等の葉物ですが、恐らくシュウ酸や硝酸塩だと思うのですが、皮膚がピリピリしニキビが出るので食べません。
  • 飽和脂肪酸は牛肉を食べ過ぎた時と同じような感じがするので今は食べないようにしています。
  • 果物はリンゴが呼吸困難になります。気道の粘液が出過ぎて塞いでしまうイメージです。医師に多いラテックスアレルギーだと思います。梨とキウイは大丈夫でしたが、危険度が高く他の実験さえもしていません。

まとめ

論文を参考にし実験を繰り返し1年かけ安定期に入りました。

飲料水は水道水を煮沸してから(塩素に反応)、空気は人の少ないところに住む、残る課題だった食べ物が大きく改善されました。

運動は元々スポーツが好きで、今は山林の手入れや稲作、畑をやっているため不要と考えています。

医師から「検査結果は気にせず一つ一つ自分で探して」と言われた時は冗談かと思いましたが、やるしかありませんでした。

まず基本になるシンプルな食事パターンを作るだけで半年、そこに少しずつ実験をしては失敗の繰り返しで、これからもそうだと思います。

あくまで個人の体験談なので人それぞれ自分で探す以外方法はないですが、アレルギーまみれで化学物質過敏症の僕が大丈夫なものなので、かなり優しいメニューではないかと思いました。

最後に腸内環境について様々言われていますが、ミヤリサンを摂取しているものの効果は全く分かりません。

農業でも菌資材がたくさんありますが、「その土地にないものを持ってきて撒いても殆どが順応せず死滅するだけ」という多くの土壌研究者の見解は、人でも同じことが言えるのではないかと現段階では考えています。

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