という事で目標である沢登りに向け今の自分を知る為に大文字焼きで有名な大文字山へ14kmのハイキングに出掛けました。

朝6時半、まともに歩く事が出来ない四条大橋にポツポツとしか人がいません。

「京都を楽しむには日の出から午前10時くらいまでなんだな」と思いました。

白川にも人がいません。

この先に知恩院。

インスタスポットの蹴上インクラインにも人はいませんでした。

南禅寺にも学生さん一人、ここまで30分ちょっと3kmくらいです。

こうして歩いてみると京都っていいなと思いました。

水路閣の脇から登山道へ入ります。

最勝院奧之院を通過します。

ここまで平坦な道です。

滝の脇からいよいよ登山です。

一つ目の分かれ道、左に行きました。

すでに心臓がバクバクで気持ち悪い、ここで帰るべきでした。

「大した事ないだろ」という頭とついてこれない体とのギャップです。

「あれ?下ってる」と疑問に思いました。

明らかにおかしいと、道を間違えた事に気が付きました。

この程度の分かりやすいところで道を間違えてしまう自分の能力に愕然、沢登りをする時はGPS、地図、コンパスのアプリを持たないと遭難するなと思いました。

道はスニーカーでも十分なゆるやかな登り、ところが10m進んでは休み、次第に吐き気も出てきて「もう駄目だ」と思いました。

曲がり角に来るたびに「山頂はもうすぐか」と思いましたが全然、何度も座り込みました。

携帯の電波は届かず、引き返すには進み過ぎた、誰も助けてくれません。

登山道入り口から2時間、以前の自分なら1時間、吐きたくても吐くほどご飯を食べてきたわけでもない、ボロボロの状態で辿り着きました。

もうちょっとで頂上ですがここから左に曲がると帰り道、もう登る気力がなかったので下山しました。

下山したらタクシーに乗るぞと思いました。

気温は20度くらい、30度越えでの登山は無いです。

空気は綺麗でしたが途中外国人3人、日本人2人がランニングですれ違い悔しさも感じました。

下りはまあまあ急でしたが登りに比べると全然楽です。

小川が出現しました。

倒木が目立つ場所も多くありました。

大きな岩が現れここから僕のイメージする登山、それでも手を使わずに登ったり降りたり出来ますが九十九折りの道、ただ体は段々楽になってきました。

目標としていた滝、わざわざ見に来るほどではないですが、この道のりが良い物に感じさせました。

左に沢、横に登山道、僕がやりたい事に近いのに疲れ果てて楽しむ余裕はありません。

ようやく人工物が見え終了です。

自販機で水を購入、水は持参すべきだったか、より疲れていたのか分かりません。

ところでタクシーはどこだと、下山してからも風情ある細い道、ですがボロボロです。

そうこうしていると哲学の道へ出てきました。

思いにふける観光客を脇目に平坦な道ならギリギリ歩ける、もうちょっと行ったらタクシーで帰るぞと。

永観堂へ着いてしまいました。

となると次は南禅寺、来た場所へ戻ってきました。

近過ぎてタクシーに乗りにくいです。

喫茶店で一服したいと思いましたが汗でドロドロ、トレッキングシューズも泥が付いていてブルーボトルコーヒーに入れる自分ではなくため息です。

気が付くと知恩院、四条大橋。

結局歩いて帰宅しました。

計4時間です。

御飯を作る体力もなくシャワーを浴びて化学物質過敏症対策を訴える「わたつね」さんへ行き刺身定食、とても美味しかったです。

ふらっと寄った古着屋さんで捕まり立ち話4時間、、、何もこんな疲れている時にと。

縄文杉を見に行くより、米袋30kgを500袋運ぶより、つま先立ち10km走よりきつかった、そんなわけないのですがベースがないとそう感じてしまいます。

翌日は炎症が起きて指輪が抜けない、プロテインである冷凍ボーンブロス、炎症を抑える命の野菜スープを注入、5分で指輪がスポスポ抜けました。

二日後には回復、栄養バランスの良い食事や命の野菜スープの力は凄いなと、三年引きこもって体力が落ち過ぎたか、単に体調不良だったのか、二度とやるかと思いましたがちょっと悔しさもありもう一回やってみようと思います。

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