今日も水田除草をしていたところ、稲がおかしい事に気が付きよく見ると稲ゾウムシがいました。
すでに全ての株がかじられていて、葉に白い筋が入っています。
すぐにネットで調べたところ、成虫による食害はまだマシにしても、幼虫は根の中に住み株をダメにするようで困りました。
対策として水を抜いて株を丈夫にするとありましたが、そんな事をすると雑草が収拾のつかない事になるのでこのまま様子を見る事にしました。
米糠除草の論文にもイネゾウムシが増えると記載しているものがあり、その通りでした。
昨年はカモが株をツンツンしていましたが、イネゾウムシを食べていたのかもしれません。
それと絡めて思った事は、還元状態を作り雑草を発芽させない事が目的でしたが、除草しながら以下の事を考えていました。
- 結局雑草が生えている
- 稲ゾウムシという余計な害虫を増やした
- 米糠や菜種油粕の無機化が遅れ出穂時期にあたると食味を大幅に落とす
- 還元状態にし雑草の発芽を防ぐはずが、水田除草をしながら水中に酸素を送り込んでいる
通りがかりに師匠が「おぉ、そのカルチの除草効果は分からないけど、根に酸素を送るのは凄く良いね、ウチらは年だからもうできないけど。」と言っていました。
除草効果が分かるのは一か月後ですが、もし人力で除草できるなら米糠ぼかし肥料の意味がありません。
食味の観点から、前年の収穫後すぐの秋以外に有機物は入れたくないのです。
稲わらの残渣さえも良くないと考えています。
以前に農業試験場の「有機物の無機化に関する論文」を作成した人に会い話しを聞きましたが、一番無機化が速いのが魚系肥料でした。
もし除草効果を期待せず肥料を使用するなら魚系一択です。
ガス沸きに関しては、アミノフィッシュ7が効いているのか、ドブのような硫化水素の匂いはしません。
はやくも来季に向け色々とヒントが出てきた気がします。
■ 参考