自分の作った米と世界レベルとの差がどこにあるのか、現地に行ってみました。
片道400km南下、新潟は秋田や山形と違い町が明るく交通量があり圧倒されました。
駅前には若い人たち、サラリーマンがたくさんおり、レジ係が領収書発行にもたつく事がなく、無駄な車間、ウインカーを出さない車もいません。(山奥は東北と同じでした。。。)
山奥でも東北より暖かく雑草がまだまだ元気、田は半分くらい秋起こしがされています。
ゆうだい21が半分屑米になってしまった理由はこのあたりにあるのかもしれません。
桑原さんの作業場は町の奥にありすぐに分かりました。
偶然にも息子さん、奥様、ご本人がおり貴重なお話しを伺うことができました。
僕が強く伝えたかったこと、コンクール向けではなく僕ら一般消費者向けに作ったお米の中のNO.1、それが桑原さんのお米と伝えることができました。
「味音痴なんで分からないんですよね~」
という息子さんは実直な方でした。
圃場は全部で50町、10人ほどで運営されています。
奥様は精米の作業、30kgの袋が山積み、スタスタと軽い足取りで終始にこやか、どうなっているのでしょうか?
息子さんに細かい技術、施肥を教えてもらいながら圃場見学をさせてもらいました。
牛糞、豚糞、魚系窒素、マインマグN、ニガリ、廃糖蜜、ソフトシリカ、ほぼインターネットで公開されているようなもの、地域性で種類が違うだけのように思いました。
土は黒ボク、匂いを嗅いでみると竹の澄んだ匂いと牛糞の匂い、お米の味そのものです。
その夜に泊まった現地の宿でお水を飲みましたがそれもお米の味そのものでした。
切れ味のあるお水という感じです。
同じような事をやっても結果が異なる、水や土、標高、環境が米の味に占める割合の大きさを感じます。
全部を言葉にするのが難しいですが、とても感じの良い方々で本当に行って良かったと思いました。
その桑原さんから「近くに凄いのがいるぞ」と教えて頂き関さんも訪ねてみました。
「もう6年連続で金賞を受賞しているのに『お前はまだ若いから』ってダイヤモンド褒章はもらえないんです」
と言って笑う30歳前後でしょうか、さわやかな方でした。
「紙マルチ+ボカシの微生物が作るトロトロ層」で草抑えをする無農薬米も作っていました。
無農薬のお米を購入し食べてみましたが米への味付けが絶妙です。
農薬や化学肥料を使わない事が金賞を受賞できない理由にはならないことが分かりました。
土の匂いを嗅いでみましたが桑原さんと違い複雑で作り上げられた感じです。
桑原さんは地力、関さんは味付けの天才のように思います。
お店を運営していておにぎりやお米そのものを販売されています。
僕のような突撃人間は珍しいようでしたが、米作りの話になると情熱的にお話しをしてくれました。
「毎食料亭の味」がテーマの我が家、本物はいつでも情熱的で控えめ、探すのは大変ですが出会えた時の嬉しさはお金では買えないものがあります。
今回初日は快活クラブ泊、二日目にハツカ石温泉 石打ユングパルナスに宿泊しましたがお部屋の温泉、特別プランの食事がとても良かったです。
また南魚沼市に行く時は泊まりたいと思います。
「来年こそは」と強く思う遠征でした。