現役を辞めてから数年アマチュアチームの監督や運営者をやっていた時期がありました。
今思えば会社の社長だったりと似たようなところがあり、勉強になっていたかもしれません。
そういう立場にある人は概ねプレーヤーとして優れていた人が多いと思います。
一番最初に感じる事は「何故そんな簡単な事が出来ないの?」という疑問です。
それでも戦術がどうのとか、組織としてどうのとか、立派な事を言う人もいたりして「ちょっと待て」と。
個のレベルの低さを組織論にすり替えるのは違うぞと、そこから徹底的に鍛え直しました。
それから練習試合を多く組み置かれている立場を知れと、ボロ負けを繰り返し「守れれば勝ち点1は取れるけど、守れないと試合にならないよね」と理解させました。
半年くらいで手も足も出なかった相手にワンチャンスで勝てるようになり、いよいよ公式戦。
そこでまた問題、メンタルや経験ですが、殆どの選手が緊張から普段通りのプレーが出来ません。
僕の次のチームは元日本代表とか凄い選手ばかりでした。
それでもギリギリの戦いになったりするのですが、最後はシュート精度が物を言う、そこは「反則」と言われるメンバーが揃っていたチームはやはり強かったです。
練習でメチャクチャ上手い選手がチームを勝たせてくれるわけではないのが面白いところで、肉弾戦になる公式戦は体の強さ、気持ちの強さの方が勝る事が多いです。
チーム組織として強さを発揮するには、スーパースターは誰が見ても分かる事ですが、一番下手な子のレベルを引き上げ弱点にしない事も同じくらい大切だと感じます。
そういう子は移籍したり辞めたりせず熱心に頑張る子が多い、そこを認めて褒めてあげる事、それが一体感を生むのかなと思います。