最悪だった時は着れる服がないどころか、部屋の中に洋服があるのが許せない状態でした。
まさかここまで良くなるとは想像してませんでしたが、今はある程度好きな服が着れるようになりました。
洋服は相手にどんな印象を持たせたいかをコントロール出来る、髪型と同じくらい重要なツールです。
ただ、だからと言って体に良くないものを着ているわけではありません。
天然繊維100%、手で握った時にあまりにも体に良くない染料、「ウッ」とくる匂いのものはパスしています。
下着や靴下は100%安全第一、直接肌に触れないもの、冬場のアウターなどはそれほど重要ではありません。
「オーガニック」「無漂白」「無添加」「天然染料」は必須キーワード、できれば「製品としてエコテックス認証取得」があると100点です。
下着はけっこうありますが、靴下はかなり難易度が高く、最も安い物でどこにでもあるものだと、コメリの純綿軍足です。
先日テレビでサッカーの三笘選手が靴下で歩いているところを見たのですが、たぶんこれを履いていたのではないかと。
僕は今は草木染の綿100%を履いていますが、秋田にいた時と、今も白っぽい靴下を履きたい時はこれです。
それから、よくある誤解キーワードが「オーガニック」です。
オーガニックと名乗るには基準があり、大地に優しいのは間違いありません。
が、洋服となると話しは別で「生地にする段階で化学的な何かを使用しましたか?」と聞かれると目が泳ぐ生地屋さんは多いと思います。
オーガニックとは大地に対しての保証であって、人に対しての保証はエコテックスです。
ついでに言うと、マスクで最も良いのは医療用不織布マスクです。
科学的な物を使用する事が薬機法で禁止されているので、化学物質過敏症でも使用でき、病院から価格を叩かれまくっているので、メチャクチャ安いです。
禁止されている化学的な物の代表、蛍光増白剤、白い色を青白く反射させることでより白く見せる米国で使用禁止にされた発がん性がある元避妊薬です。
洗剤や白い服、白いワイシャツに限っては99%使用されていますが、そんなものを着て子供が出来ないとか、そりゃそうだろと、見分け方はブラックライト、化学物質過敏症必須アイテムです。
ワイシャツのカフ部分、縫製の糸が青白く反射しています。
紫に反射している着物入れの白い紙、少し暗いですがワイシャツの上のジャケットも蛍光増白剤が使用されていません。
紫と青白い光が区別しにくいかもしれませんが、ブラックライトは500円前後で売っているので、試してみれば一目瞭然、反射板のように反射するのですぐ分かります。
オーダーシャツで「ちゃんとチェックしてやります」と嘘を言われこのざまですが、襟とカフなら我慢しようと。
2年前に部屋を真っ暗にしてブラックライトで全てのものを調べ、反射するものは廃棄しました。
紙もよく反射します。
化学物質過敏症患者にとっての衣食住の「衣」と「住」です。
外出時に化学物質を強く感じる理由の一つに、自分の着ている服があります。
許容量が僅かしかない化学物質過敏症患者が、化学物質満載の服を着るとすぐに許容量オーバー、多少の香害に即座に反応、当たり前の現象が起きます。
衣食住をちゃんとする、ちゃんとするのレベルは健常者以上のものが求められますが、一度知識が手に入れば生涯有効、それをやれば、おそらく殆どの人が問題なくなる病気が化学物質過敏症です。