「あら、今日はおひとりで?」
京都では高島屋と言えども人の顔を覚えるので、こんな会話が日常です。
病気の時は世界中が敵に見え、敵は武装してないか、匂いのキツイものを付けてないかという事ですが、まずそこからでした。
京都という事もあり、今は光景が昭和の平和な日常に見え、引っ越してきて本当に良かったなと思っています。
少し田舎、自然もあり、都会的な物もあり、東京ではあまり感じる事がない非合理的な少しのこだわり、そういうものが心地よいです。
健康になると茶碗を洗っている時でさえ、今日は良い日だったと感じます。
あの苦しさから逃げられるなら、床磨きも、調理も、どれだけ時間がかかっても何とも思いません。
逆に東京にいた時のような、時間をお金で買うような生き方には全く興味がなくなりました。
二度と足元をすくわれないよう地に足をつけて生活をしていく、この年齢でその事を知れて良かったと思います。