この曲を知ってからもう二年くらいになるのですが、未だにこれ以上の曲が見つけられず毎日十回以上聞いています。
バラバラになってしまった時期、何かが必要なのに何十年経っても何なのかわからず手にも入らない、断片的な記憶、雰囲気、ダサく淡々としているのにむき出しで何かに触れる感覚があります。
僕にとってファッションは上っ面、好きなファッションは商店街にいる乞食です。
知的障碍者だと思いますが、寒い時は足にプチプチを巻いていたり、どこかで拾った汚いけど暖かそうなアウターを着て、人の目を気にすることなく異臭を放ちながら歩いています。
これだけ嘘がない人はいるのかなと。
格好つけて少しでもよく見せようと浅はかな努力をやっている、大切なのは中身と噓をついている、その代表が僕だと思っているのでせめてファッションに興味がある人だと思われたくない、だけど自分なりのこだわりは持っていたい、その為に数時間悩んだりします。
サッカーの好きなチームは下手くそだけど頑張るチーム、上手い人が一番効率的にたくさん練習しているのは知っていますが、効率よく正しい練習を見つけられない不器用な人たちの汗に惹かれます。
Jリーグだと湘南ベルマーレとかです。
音楽をやめた時からそれ以上に一生懸命になれるものがなく、それでも遺伝的賢さ、器用さでうまくやってきて、でも大切な事はそれじゃない、あれから30年近く経過しましたがそれじゃないと、そう思う心が客観性を保ち、いつでも手放してやるという刹那がチャレンジさせます。
病気が治ると選択肢を与えられますがそれは以前と同じ道で「お前はこれだけの経験をしてまだ同じ道を歩くのか」と問われ「それは分かっている」、今は何かが起きるのを待っています。