江戸時代が終わり明治時代が始まった1868年10月23日、終戦を迎えた1945年8月15日を境に日本が異なる価値観になるイメージがあります。
この映画は明治維新を経験した人が存命中に作られた、70歳くらいまでの人はちょんまげ時代をリアルに感じて育った人たちが見ている前提で作られたと思います。
籠で人を運んでいたのが車や列車が出来た世代、ちょんまげから七三へ、和服から洋服へ、僕も小さい頃は携帯電話やインターネットはなかったですが比較にならない激動の時代だったと思います。
忠臣蔵は年末に毎年作られていたように思いますが真剣に見た事がありません。
音声が悪く半分くらい何を言っているのか分かりませんでした。
全てが丁寧な印象、戦前の感覚ではそれがもてはやされたんだろうと思います。
着物を着ている時の所作、特に女性の振る舞いが細かく勉強になりました。
一番印象に残ったのが頭を下げる時の深さ、おでこが畳に付くくらい、カエルのように頭を下げていました。
立場が上の人からの手紙に対しても同様、目の前に相手がいるような感じで対応していました。
「恐れ多い」という感覚、そこから派生する奥ゆかしさ、義、そこが現代と最も違うかもしれません。